日々の活動

防害獣柵の設置作業を行いました

2月7日、防害獣柵の設置が行われました。

森に向かう道路では、水たまりに氷が張り、森の中には雪が解けずに残っていて、厳しい寒さの中での作業となりました。

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天使の森では今年の秋に植樹を行うために昨年末から山頂付近で整備を進めています。森の周辺では鹿や猪、野兎の姿をみかけることがあります。一昨年の植生調査でも、鹿が好んで食べない植物ばかりが生えていることが分かっていて、どんぐりの苗を植えてなにもしないと鹿に食べられてしまうことが予想されます。そうした害獣から苗を保護するため、植林予定地の周囲をネットで囲っていきます。
植樹まで少し時間がありますが、三河湾を見渡せる山頂は自然条件として風の影響が心配で、植樹までの間、しばらく様子を見ることにしています。

苗の生育状態を確認してきました

2月5日、どんぐりの苗を育てて頂いている常磐東小学校、宮崎小学校、梅園小学校に苗の様子を見に伺いました。

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常磐東小学校では、昨年春先から例年になく沢山の毛虫が発生して、どんぐりの苗も毛虫にたくさん食べられてしまいました。校長先生のお話では、昨年の梅の花が咲いた後この1年間はどの樹木も様子が良くなかった。秋になると毎年のように裏山で何キロも取れていたヤマグリが1個も取れなかった。他のどんぐりも全然とれなかったとのことでした。

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昨年の秋はNPOのスタッフも何度も山に行ったのですが、どんぐりが集まらず、自然のリズムは思っているほど単純ではないことをあらためて感じました。

第四十一回

2月2日は、ミュージカル開催の準備の話から始まりました。

 

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公演2日目の夕方には、ミュージカルの劇団との交流会があり、地元の人が中心となって準備を進めている。東京から来られるのだから、どんなおもてなしがいいかなぁ。という話の流れから、お土産にいいものはないかとなり、額田の特色を活かした名産品について、あれこれと意見が出ました。また、農村歌舞伎やみつわ広場を拠点とした活性化の話題など思い思いに話が続きました。

 

次回のサロンは3月2日(月)18:00~です。

郷土種の種子採取を行いました

1月24日、天使の森で埋土種子の採取が行われました。

穏やかに晴れた天気でしたが、大寒の季節、土手には霜柱が散見さる寒さの中、地元の方々にみつわ広場に集まっていただきました。

今回は、鳥や動物、風などによって運ばれてきた種子にどんな種類があるか観察し、将来、植樹するための苗を育てるために行われました。

まずは、グリーンフロント研究所株式会社 代表の小串さんに山の地層と埋土種子の調べ方についてレクチャーを受けました。木の葉や昆虫などの生き物の死がいが積もってできた表土は1cmの厚さになるのに100年かかると言われ、とても貴重なものだと知りました。

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天使の森では実際に地面を掘って表土の色や厚さを観察しました。そしてスコップに引っ掛かる草や木の根を切りながら、地表面から厚さ5cmくらいの表土をかき集めました。

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その後、集めた表土をみつわ広場に運んで、ふるいを使って大きな土の塊や枝や根などを取除きながらプランター(苗床)作りをしました。できたプランターは、どんな植物の芽が出てくるか観察し、必要なものは5月頃に1つずつポットに移し替えて育てます。

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皆さんありがとうございました。

第四十回

2015年1月16日は、ユニット・ブルージュ代表の広光美絵さんをゲストにお迎えし、3月に額田で公演する新作のミュージカルについてお話を伺いました。

 

これまで公演を行ってきて、ミュージカルという芸術と実際の社会を結びつける瞬間がないと感じてきました。その結びつきを求めて、前作から社会性のあるテーマで作品づくりをしています。3月のミュージカルに向け、昨年4月と今回、額田で取材し、自分と同じ年代の人が、ものを作りだす仕事を通していきいきと暮らしている様子に心を打たれました。今回の公演では、お金じゃない価値を知って欲しい。また、三重県出身の自分としては、都会ではない地方の地域にもミュージカルという文化を浸透させたいという思いでいます。舞台の演出では、東京で出来上がったものを持ってくるというよりは、むしろ地元の方々とコラボレーションして、衣装などにも取入れてみたいと話されました。

 

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参加者からは、ガラ紡や臥雲辰致(がうんたっち)のことを交えながら三河地域で盛んだった紡織の話。三河木綿保存会で昔の三河木綿の模様を再現した縞帳(しまちょう)を作ったり、手織りの反物から和服やジャケットを仕立てているといった話もありました。

 

また、額田は明治のころは国内で林業の先進地域で歴史もある。今なら、まだ施業のノウハウが残っているのでなんとかしたい。都市とその後背地となる中山間地域をもっと強く結びつけることが大切。岡崎と額田は比較的近い距離にあるのだから、それが可能なはず。

 

日本人は忙しくし過ぎではないかと、自分と周囲の人達の働き方を見ていて思う。自分が所有する山で将来いろんな人が集える場所を作り、遅さや不便さを楽しむような「24時間分の暮らし」を実感できるところにしたい。等々、様々な情報提供や意見が相次ぎ、広光さんも一つ一つメモを取りながら聞き入っていらっしゃいました。

 

ミュージカルであまりにも山の暮らしを美化し過ぎないか少し心配している。広光さんが感じたものがそのまま出てくるようなミュージカルになるといいなぁ。とても楽しみにしています。など期待の声も聞かれました。

次回のサロンは2月2日(月)18:00~です。

広光さんが取材に来られました

1月16~18日の3日間、ユニット・ブルージュ代表の広光美絵さんが来岡されました。3月に額田で初演となる新作ミュージカルは額田を題材にしており、その脚本・演出のため昨年4月に続く取材です。

林業家、小学校長をはじめ、額田で暮らす方々と会い、新作の完成をめざして・・・・。

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3月28日(土)29(日)のステージをご期待ください。

明見工区 説明会

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昨年の暮れ、12月28日に明見工区の人達にお集りいただき、万足平の猪垣の前に野外ステージを創って、3月28日に杮落として額田をテーマにしたミュージカルを公演する計画を話しました。

夕方より気温の下がった寒い中、ありがとうございました。

植林の準備が始まりました

12月23日 山頂付近の約1300平米の桧を伐採しました。

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今後整備を進めて、早ければ来年の秋にもどんぐりの苗の植樹を行う予定です。

苗ポットづくり

12月6日、みつわ広場でどんぐりの苗ポットづくりが行われました。

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天気は、朝は晴れていたものの、気温は1度。作業が始まると曇りだし、やがて雪が降り始めました。寒さをこらえながらも、がんばっていただき、なんとかポットを作ることができました。

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その後、室内に移りグリーンフロント研究所株式会社 代表の小串さんによる環境セミナーを行いました。今回は、日本の中山間地域の暮らしの変化や、林業をとりまく経営環境の変化、天使の森周辺の林相の変遷などについてお話を伺いました。また、生態系保全の観点から、天使の森プロジェクトにおけるボランティア活動の意義を話されました。

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お昼になって、雪は止むどころか、小粒でさらさらとした雪に変わり、回復しそうにありません。身体を温めようと準備した豚汁は好評でしたが、天使の森まで上がるのは断念することになりました。

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今回作った苗ポットは、天使の森近隣にお住まいの方々の協力を得て、育てていただく予定で、早ければ2年後に天使の森に植樹されます。

皆さん寒い中、本当にご苦労さまでした。
ありがとうございました。

第三十八回

11月4日、参加者の方がろうそくのカンテラを持ってこられ、「炎を見ながら話そう」という提案がされ、ろうそくの炎をながめながら話が始りました。

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先週末岡崎市内で行われたイベント「JAZZ STREET」のことや、市民会館の改修の話に続き、参加者の横山さんが先月東北を訪れ、見学してきたアーキエイド(昨年8月に葵丘で展覧会開催)の活動状況等について話されました。「現地ではようやく造成工事が始まったが、それも一部の集落に限られ、アーキエイドが活動する牡鹿半島の30余りの集落全体というわけではない。規模に応じながら各集落がそれぞれにその土地で暮らしていける復興を望んでいる。集落固有の歴史性などの観点を重視し、地道な聞き取り調査を反映したアーキエイドのプランにコンサルタント会社の担当者も含めた賛同を得て採択された事例もある。住民は急ぐことよりもしっかりとした復興を望んでいる印象を受けた。」

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話は額田に移り、「人口が減って過疎化することが一概に悪いとは思わない。どんな生き方がしたいのか、最後は死生観の問題に行き着くと思う。」「どうやってもう一度自信を持って自分たちの力で食べていけるようになるかを考えていくことが必要。」「再来年は岡崎市制100年と同時に額田合併10年の年になる。旧額田と旧岡崎の関係についてお互いに振り返る良いタイミングだと思う」などの意見がでました。

天使の森プロジェクトとしては、来年3月28・29日(仮)に万足平で開催するミュージカルの企画が紹介されました。

次回サロンは12月6日(土)18:30~交流会となります。(会費制、軽食とドリンクを用意します)。変則的に土曜日となっていますのでお気を付けください。