日々の活動

まちづくりサロン

第十四回目

11月5日は、武田さんの「心ひらくまち」の話から始まりました。

愛知県の長久手の北東部(愛・地球博記念公園のあたり)に調査に行った時、出会った人たちの穏やかさに感心し、「何故そうなのか…」その魅力のもとをいろいろな角度で考察され、この地域では、江戸時代から潤沢に水を自噴する湧水地があり、昔ながら田んぼの姿が見られ、水を地域の共有財産として、お互いに融通して利用し続けることで、地域の人たちの開かれた交流が保たれている、また、地域の高齢者の福祉施設や幼稚園などもお互いのコミュニケーションを大切にしている等々、映像を交えながら分かりやすくお話されました。

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お話の後、参加者より「まち」に対する思い思いの意見が出て、

・中山間地域の暮らしに関心を持つ人が増える中、移住しても定着する人は少ない。1世帯で入ってくれば地域に溶け込むように促しやすい。移住者の数が増えるとどうしても都市の習慣・ルールを持ち込んで、それがもとで結局地域の魅力(地域性)が半減してしまうこともある。

・若い世帯にとって田舎の人間付き合いは負担になる。定住するかしないかの二択ではなく、賃貸でしばらく住んでみるのが良い。

・昔は農業従事者が多かった社会では人々の連携・共同は必然だったが、社会環境が変化した現代では、個別のライフスタイルと共同体の良さのバランスを意識的に取らなければ、個々の人々が心開くまちにはなっていかない。

・結局、この数十年間あまりにも拙速に物事を判断し、やり過ごしてきたことが各所に問題を発生させたのではないか。時間を掛けて生活や文化の継承をしていくことが豊かな暮らしにつながるのではないか。バイオフィリア(生物に対する愛)などを含め、意識の外に排除してしまった価値を見直すことが大切。

・そもそも田舎で自由に育てばその人は幸せになれるのか。規制の多い社会に適応できなくなるのではないか。都会では心ひらくまちはできないのだろうか。

あっと言う間に時間が過ぎてしまう、活発な熱い会となりました。

12月は3日の月曜日、18時からです。