「健康なまちづくり」

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講師:杉本 洋文氏(東海大学教授)
会場:葵丘
講師は東海大学の杉本洋文氏。2010年には平城遷都1300年祭のプロデューサーを務めるなど、木造の大規模建築において様々なプロジェクトを実現されています。また今回の震災についても復興に向けた構想を早くも進められています。
講演では日本の森林資源の利用促進には、各地域の山でその時々に取れる材料をいかに使いこなすのかが大切だと話されました。特に小径木の利用はどの地域にも共通している課題ということで、杉本氏が試みた90mm角の材料を多用して作った住宅はデザイン性と相俟ってとても魅力的な空間に感じました。また、日本全国の大規模木造建築を紹介され、音響機能と構造を一体化した設計の音楽ホールの事例は、参加者から実際に見てみたいとの意見が出ました。
木材という素材と向き合い、新しい技法から創造された新たな空間表現はとても豊かで、木材の可能性を感じました。