「健康なまちづくり」
講師:小玉 祐一郎氏(神戸芸術工科大学教授)
会場:葵丘
講師の小玉氏はパッシブデザインを1980年代から始められ、日本ではその第一人者。また、建設省において国家的なプロジェクトにも関わってこられ、現在は大学において建築の未来を学生と共に模索されている。
講演では、東日本大震災を契機にエネルギー利用の在り方そのものの転換にあると指摘されました。そして、身体的な心地よさをキーワードにパッシブデザインを説明。寒冷地域と温暖地域でその手法の違いについて話されました。寒冷地の北欧で発達した遮蔽型のシステムは必ずしも日本の風土に合うものではない。むしろバリ島などに見られる開放的は手法が日本に適合し、日本の数寄屋建築にもさまざまなヒントがあるという。
広い視野と深い知見に支えられた話に、パッシブデザインが開く建築の未来を垣間見た思いでした。