「建築家と考える 家づくり勉強会」10
講師:笹野 直之(笹野空間設計 代表)
場所:葵丘
講師の笹野さんは名古屋生まれ。小さい頃から大工さんに憧れ、小学生のときに明治村のフランク・ロイド・ライトの作品を見て感銘を受けたという。
講演では、事務所兼自宅ほか近年の作品を中心に紹介。日本人は漢字とかな(仮名)を使って考え、漢字は論理的、かなは感覚的な事柄を表す。建築においては「漢字」=「エネルギー効率」、「機能性」。「かな」=「感覚的な要素」、「心地よさ」とし、「かな」に関わる大切な設計要素となる「外部空間」「吹抜け」「スキップフロア」「格子」「透明・透過」という観点について、作例とともに説明された。
交流会では、床暖房は輻射熱によるものなので吹抜けなどの空間に適しているといった具体的なアドバイスのほか、建築家に要望を伝えるときは、色形もさることながら、「どう住みたいか」という夢をぶつけてほしいと話されました。