「建築家と考える 家づくり勉強会」12
講師:蛭川 昭彦(H建築スタジオ)
場所:葵丘
講師の蛭川さんは三重県生まれ。大学卒業後SE(システムエンジニア)の仕事を経て、建築家を志した。自分の好みや作品性よりも、施主の実現したい暮らし方や住み心地や気持ちの良い空間を実現することが大切だと話す。
講演では、打合せを重ねて、施主本位の家づくりを大切にしている。設計プランの提案に当たっては、模型・CG、そしてアニメーションなどにより、施主との認識の誤差を小さくするようにしているが、建築家の役割はそれにとどまらない。形として目に見えない音の響きや空気の流れなどをデザインすることが気持ちいい空間づくりには欠かせないと話された。
交流会で質問に応えて、木造やRC造など構法による特性の違いや、建設コストや光熱費を抑えるための工夫などについて分かりやすく説明。最後に、住宅について、奇抜なものが必ずしも良いとは思わない。永く愛着が持てる家が一番だと結ばれました。