「建築家と考える 家づくり勉強会」1
講師:横山正登 (アドパース設計 代表)
場所:葵丘
岡崎を離れ東京・名古屋を経て30代半ばで再び岡崎へ。講師の横山氏は「建築家」ではなく「建築人」という在り方にこだわって、建築設計やまちづくり活動で活躍されています。
講演では、「3.11(今年3月11日の東北地方の大震災)」を起点に今何を問うべきか、建築やまちづくりに対する思いを話されました。横山氏にとって「3.11」で私達が直面した危機とは、構造物としての建築や街であると同時に、価値観そのものの危機でもある。後者を問うことが大切で、それをどのように考えるのか、近代の始まりまで遡り、建築家や芸術家、哲学者の言葉を引きながら価値とは何だったのかを検証する糸口を示されました。なかでもアジアの子どもが震災の被災者に贈った「すべてをなくしても、未来は残る」(※)という言葉が印象的でした。
過去の上に開く未来について考える上で、多様な糸口を得る貴重な機会でした。
※UNESCO “KIZUNA”prj. “Even if you lose everything, (the) future is still there,” wrote a child from Bhutan