日々の活動

まちづくりサロン

第十三回目

10月1日は、山本さんの林業の話から始まりました。
山から丸太を切り出し市場で現金化しているが、木材価格が低迷しているため、山主にはほとんどお金が入らないという厳しい現状を話されました。

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参加者からは、日本がグローバル経済の中で三河地域の産業が転換期を迎えている。欧州の先進諸国は富の蓄積があり成熟した社会を作りつつあるが、日本の住宅などは果たして資産といえるものがどれほどあるのだろうか。まちの財産として受け継いでいけるような住宅が増えていかないと、まちも社会も成熟していけない。住民が高齢化していく中で、山間地であれ市街地であれ、高齢者を取り込みながら魅力あるまちづくりが必要。などの意見がでました。

11月は5日の月曜日になります。
地質学を研究されている武田美恵さんの話より始まります。

第十二回目

9月3日は、「天使の森」について森全体の植生調査が今秋から始まることや、近隣流域と連携したアートプロジェクトを企画していることなど、プロジェクトの進捗の紹介から始まりました。

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アートプロジェクトについて参加者からは、自分でさえ子供の頃に日常的に自然の中で遊んだことが少ない。ましてや今の子供たちは自然に触れる機会が限られているので、アートを介して自然と親しむきっかけになると良い。額田にホームステイして、自然の中でのアート体験なども面白いのではないか、といった意見がでました。

また、額田地域の活性化においては、従来からの地場の産業に加え、新しいものにも取り組む必要がある。いづれにしても、商品を購入してくれるファンをつくる工夫をし、生産販売をする側の意識も備わっていることが必要。それに加え、地元の魅力を掘り起し他地域へそれを広める人、例えばタイシルクのジム・トンプソンのような能力を持った人の協力も大切だ、など様々な意見がでました。

10月は1日の月曜日、18時からです。

第十一回目

8月6日は当会代表、小原の「天使の森」の話から始まりました。

参加者より、この地域を持続的なものにしてゆくには、小さな単位の経済活動が連携して循環していくような組み立てが欲しい。額田でなければ体験できないもの、食べられないものを作っていくこと。貴重な自然資源について理解を深められる展示場所など、訪れる人たちの知的好奇心を満足できるようにしたい。

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また、昔の人たちが使った道を整備してトレッキングコースにしたり、例えば鳥居強右衛門(とりいすねえもん)が長篠城に戻るときに通った道をたどるのも面白いのではないかなど、額田地域の魅力について意見が次々に出ました。

9月は3日の月曜日になります。

第十回目

加藤さんの自宅の家づくりの話から始まりました。

三河の山を取得して、そこから木を切り出して地元で製材。予算に限りがあるので、材料の調達から施工まで自分で出来る所は自分でやり、大工さんと二人三脚で建てた。名古屋から山の中に移り住み、10年が経ち、人との交流の中で同じような家を建てたいという人が出てきたが、その大工さんを紹介しようにも既に他界していて術がない。

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参加者からは、プレカット化が進んだこの十数年のうちに、伝統的な技術を必要とする住宅建設は激減し、手刻みで柱や梁の加工をするような技術の継承が難しくなっている。森を守るには森の木を使う技術の継承が必要。それにはそれを求める施主がいなくては成り立たない。つまる所、木の良さを体感し、情緒を養い、教育が大切。今の子供が家を建てるまでに20年。
など等、様々な意見が交わされました。

8月は6日の月曜日になります。

第九回目

木村剛也さんの27曲がりの話から始まりました。

現在、27曲りスタンプラリーを企画中の木村さん。矢作橋をはじめ歴史ある場所、歴史資産を活用しないのはもったいない。そもそも、それを市民が大切に思い、楽しまなければまちの魅力は出てこない。
魅力あるまちづくりを後押しする資料基盤となるアーカイブを充実させていきたいと話されました。

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これまでに収集された地域の古い地図や写真などを紹介され、参加者より岡崎で長い年月の中で伝えられてきた建物や街並み、それに加え歴史上の人物を語り継ぐなど、目に見えない歴史資産も大切にしていきたいと、様々な意見が出されました。

7月は2日の月曜日になります。

第八回目

小野宗芳さんの話から始まりました。

まちづくりは詰まるところ人生観の問題という小野さん。
豊富な事例・話題を交えながらの話。幾世代の長い時間をかけて結果的に街は出来るもの。
一番大切なのは市民ひとりひとりの街に対する愛だと話されました。

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新しい建物を作ることよりも、岡崎にたくさんある歴史ある建物や庭などを活かし、住む人たちがそうしたものに気づき、楽しむようになれば、いい街になっていく。
参加者より、行政やあるいはまちづくりNPOの観点から、様々な意見や質問が相次ぎました。

6月は4日の月曜日になります。木村剛也さんの話から始まります。

第七回目

4月2日は、初めて参加の小野さんの話から始まりました。
同日、他所で古事記を題材にレクチャーをしてきたという話から、まちづくりの歴史を振り返ることに。
他の参加者から、日本の社会の節目は、明治維新、終戦、そして3.11との意見が出され、海の話、山の話、海外や日本の他の地方のことなど、多岐にわたる意見が交わされました。

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3.11以後「幸せとは何か」、家や街といった造形以前の何かを考えることの大切さを参加者が口々に話しました。

次回は、5月14日の第二月曜日になります。小野宗芳さんの話から始まります。

第六回目

3月5日は、当会代表の小原の話から始まりました。

次の世代が勇気と未来を持って育つ街をつくっていきたい。
そのために、生活の基盤を支えてくれる豊かな自然を残していかなければならない。

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これまでNPO活動を通して深めてきた考えを見える形にしていくための構想「天使の森」プロジェクトについて話しました。

参加者からは、岡崎は自然の恵みをはじめ潜在的に多くの可能性を持っている。岡崎が未来に向けて変っていければ日本も変われる…といった心強い意見が出ました。 

4月は2日の月曜日になります。

第五回目

2月6日は、岩月二朗さんの予定を急きょ変更し、岩月さんと一緒にまちづくりの企画をしている梅村篤志さんの額田での活動の話から始まりました。

額田地域の小学校8校のうち3校が廃校となるなど、生活基盤が脆弱になり過疎化が進むことに危機感をおぼえ「くらがり渓谷」を地域資源の中核とし、額田地域全体を活性化させて定住者の増加につなげていきたいと話されました。

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参加者からは、市街地にはなく額田にある魅力を認識して、地域全員がなんらかの形で参画できる仕組みを作り、10年後20年後を見据えて継続していくことが大切だという意見、ほかにも様々な意見・質問が出て熱の入った話合いとなりました。

3月は5日の月曜日になります。

第四回目

1月10日は、天野めぐみさんの「籠田公園での活動」の話から始まりました。

洋装店で働き、夫はサラリーマン。普通に平和な生活をしていた天野さんが、ある日近所にマンションが建ったことをきっかけに「まちは誰のものなんだろう」と思うようになり、そこから青空クリエイターズ・マーケット開催に至るまでの取り組み、思いを話されました。

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サロンには、まちづくりに取り組む多方面の方々が参加され、率直な意見が活発に交わされました。

初めて参加された60代の女性から「私達には行政が何かをしてくれるのを待っているだけの時間がない。元気なんだから私もどんどん市民交流の活動をしていきたい」という意見が出るなど、活気あふれる雰囲気のサロンとなりました。

2月は6日の月曜日、額田地区を拠点に様々なイベントを企画・開催している岩月二朗さんの話から始まります。