日々の活動

まちづくりサロン

第四十六回

7月6日は、七夕の前日ということもあり、短冊にそれぞれの願いを書いてからスタート。

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同じ日の午前中に額田を考える人が集まってミーティングをした旧大雨川小学校後の「みつわ広場」の活用の内容報告をまず行い、そこから話は広がっていきました。

天使の森プロジェクトを進めるにあたり「みつわ広場」の拠点としての必要性や、地元の人達と外部の地域の人達とのコミュニケーション、連動性を持たせる上でも有効な場所だと思うとの意見が次々に出ました。

また、プラスアルファの可能性についても触れましたが、公共建築物であることから、実現にむけては様々な問題解決が必要になるだろうという話になりました。

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次回は8月3日(月)18:00~です。

第四十四回

5月11日は、「地方にある大学の役割というか、期待されるものはなんだろうか」という参加者の疑問をきっかけに話が始りました。

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岡崎では、市内4大学が数年前まであった松坂屋のビルの6階にコミュニティ・サテライト・オフィスを開設し、市民向けの公開講座が開催されていた。例えばその講座の一つで、岡崎森林組合や山の施業の様子を見学して中山間地域の課題について考える講座があった。それ自体は意味があり、大切なことだが、その後それを深めたり、発展させたり、連携したりする内容の講座がそれに続けて開かれたことがなかった。大学という知的資源を更に活かす取組みがあると良い。継続性、発展性、連携性を高めながら内容を充実していけば、同じマンパワーでも、多くのことが実現できるようになるのではないか。
と、話が進んだところに、今年度岡崎市が募集している「新世紀岡崎チャレンジ100」の企画提案で同じようなことを考えている人がサロンに来られ、「岡崎市民大学のような市民が楽しめる大学を作ってどうか」「単位を発行して、例えば、歴史に関する一連の講座を受講して決められた単位を取得した人にマイスターとか、マスターといった認定を出してみてはどうか」「観光につながるレポートを書いてもらって、地域毎の観光案内の素案づくりをしてはどうか」・・・・等々話が広がっていきました。
次回は6月1日(月)18:00~です。

第四十三回

4月6日は3月末に宮崎小学校で開催されたミュージカルの話から始まりました。

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地元の多くの方々がご観覧されて客席の8割を占め、2日ともに予定数が満席となった。また、市長や国会議員も来場され一緒にご覧になられた。続いてユニットブルージュの本拠地の東京での公演も7ステージ全て満席となった。地元の東海愛知新聞(3/29)、中日新聞(4/5)の掲載、ケーブルテレビのミクスネットワークでもニュース放送の中で放映された。

 

観劇の感想としては、「次作、その次とバージョンアップを期待している」「宮崎にもしっかりと考えている人がたくさんいます」「来年もぜひやってほしい」などの声が聞かれた。

 

サロンの参加者からは、
「孫と観たが、落ち着きのない性格の彼が1時間以上じっと見つめていた。それくらい魅力のある舞台だったのだと思う」「ミュージカルの公演を天使の森の活動にどうつなげていくかが今後大切になってくる」などの意見がでました。また、岡崎の隣、豊田市の農村舞台プロジェクトの話など話が出ました。

 

次回は5月11日(月)18:00~です。ゴールデンウイークと重なるため変則的に第二月曜となっていますのでお気を付けください。

第四十二回

2015年3月2日は、ミュージカル開催の準備の話から始まりました。

 

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天使の森プロジェクトは、森での作業は植樹予定地の伐採が終わり、苗を保護するためのネット張りも間もなく完了する。これで、林相転換の工程としては目途がついたと考えている。ミュージカル開催は、今後広く関心を持っていただき、天使の森の活動に繋げていきたい。準備の進捗はチラシとチケットが刷り上がり、順次広報を進めている。できるだけ多くの人、特に額田地域の方々に観て欲しいと考えている。

 

話は環境啓発のことに移り、学校教育を含め、環境啓発には実体験という要素がとても重要だと思う。例えば、市民参加で丸太小屋をいっしょに作ってみてはどうか。簡単じゃないかもしれないが、だからこそ、いろんな苦労を共有していく中で参加者がお互いに感じ合うことも生まれてくると思う。別の参加者からは、縄文時代の生活様式が日本列島で人がもっとも長く続けてきた様式になる。竪穴式住居は今住むにはちょっと難点があるとは思うが、作るのは比較的簡単だし、面白いと思う。とりあえず土葺きのタイプがいいのではないか。「環境保護」と普通に使うが本来は自然環境に人が保護されている状態なので、そうしたことも意識できるといいと思う。文字や文章で学ぶのも大切だが、日本の文化は古来皮膚感覚がとても優れているので、もっと体験的なものを取り入れることが有意義だと思う。などの意見が出されました。

次回のサロンは4月6日(月)18:00~です。

第四十一回

2月2日は、ミュージカル開催の準備の話から始まりました。

 

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公演2日目の夕方には、ミュージカルの劇団との交流会があり、地元の人が中心となって準備を進めている。東京から来られるのだから、どんなおもてなしがいいかなぁ。という話の流れから、お土産にいいものはないかとなり、額田の特色を活かした名産品について、あれこれと意見が出ました。また、農村歌舞伎やみつわ広場を拠点とした活性化の話題など思い思いに話が続きました。

 

次回のサロンは3月2日(月)18:00~です。

第四十回

2015年1月16日は、ユニット・ブルージュ代表の広光美絵さんをゲストにお迎えし、3月に額田で公演する新作のミュージカルについてお話を伺いました。

 

これまで公演を行ってきて、ミュージカルという芸術と実際の社会を結びつける瞬間がないと感じてきました。その結びつきを求めて、前作から社会性のあるテーマで作品づくりをしています。3月のミュージカルに向け、昨年4月と今回、額田で取材し、自分と同じ年代の人が、ものを作りだす仕事を通していきいきと暮らしている様子に心を打たれました。今回の公演では、お金じゃない価値を知って欲しい。また、三重県出身の自分としては、都会ではない地方の地域にもミュージカルという文化を浸透させたいという思いでいます。舞台の演出では、東京で出来上がったものを持ってくるというよりは、むしろ地元の方々とコラボレーションして、衣装などにも取入れてみたいと話されました。

 

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参加者からは、ガラ紡や臥雲辰致(がうんたっち)のことを交えながら三河地域で盛んだった紡織の話。三河木綿保存会で昔の三河木綿の模様を再現した縞帳(しまちょう)を作ったり、手織りの反物から和服やジャケットを仕立てているといった話もありました。

 

また、額田は明治のころは国内で林業の先進地域で歴史もある。今なら、まだ施業のノウハウが残っているのでなんとかしたい。都市とその後背地となる中山間地域をもっと強く結びつけることが大切。岡崎と額田は比較的近い距離にあるのだから、それが可能なはず。

 

日本人は忙しくし過ぎではないかと、自分と周囲の人達の働き方を見ていて思う。自分が所有する山で将来いろんな人が集える場所を作り、遅さや不便さを楽しむような「24時間分の暮らし」を実感できるところにしたい。等々、様々な情報提供や意見が相次ぎ、広光さんも一つ一つメモを取りながら聞き入っていらっしゃいました。

 

ミュージカルであまりにも山の暮らしを美化し過ぎないか少し心配している。広光さんが感じたものがそのまま出てくるようなミュージカルになるといいなぁ。とても楽しみにしています。など期待の声も聞かれました。

次回のサロンは2月2日(月)18:00~です。

第三十八回

11月4日、参加者の方がろうそくのカンテラを持ってこられ、「炎を見ながら話そう」という提案がされ、ろうそくの炎をながめながら話が始りました。

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先週末岡崎市内で行われたイベント「JAZZ STREET」のことや、市民会館の改修の話に続き、参加者の横山さんが先月東北を訪れ、見学してきたアーキエイド(昨年8月に葵丘で展覧会開催)の活動状況等について話されました。「現地ではようやく造成工事が始まったが、それも一部の集落に限られ、アーキエイドが活動する牡鹿半島の30余りの集落全体というわけではない。規模に応じながら各集落がそれぞれにその土地で暮らしていける復興を望んでいる。集落固有の歴史性などの観点を重視し、地道な聞き取り調査を反映したアーキエイドのプランにコンサルタント会社の担当者も含めた賛同を得て採択された事例もある。住民は急ぐことよりもしっかりとした復興を望んでいる印象を受けた。」

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話は額田に移り、「人口が減って過疎化することが一概に悪いとは思わない。どんな生き方がしたいのか、最後は死生観の問題に行き着くと思う。」「どうやってもう一度自信を持って自分たちの力で食べていけるようになるかを考えていくことが必要。」「再来年は岡崎市制100年と同時に額田合併10年の年になる。旧額田と旧岡崎の関係についてお互いに振り返る良いタイミングだと思う」などの意見がでました。

天使の森プロジェクトとしては、来年3月28・29日(仮)に万足平で開催するミュージカルの企画が紹介されました。

次回サロンは12月6日(土)18:30~交流会となります。(会費制、軽食とドリンクを用意します)。変則的に土曜日となっていますのでお気を付けください。

第三十七回目

10月6日、天使の森プロジェクトとしては、駐車場整備が完了して天使の森の入口まで乗用車で行きやすくなったこと、岡崎信用金庫の「天使の森里親定期積金」が始まったこと、また、エコスタックづくりやどんぐり採取の状況などが、まず報告されました。また、年明けに万足平で開催するミュージカルの企画が紹介されました。

 

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続いて、参加者の横山さんのリバーフロントの話があり、乙川周辺の話の中から、ゴミの話を例にまちづくりについて意見が交わされました。「ゴミ拾いを定期的に行って、そのあとバーベキューなどの交流会などを開いて、心のゆとりを作り、人のつながりを作っていってはどうか」「第一に何をすべきかをやっていかないといけない。まず、ゴミを捨てない人をつくっていくことが大切だと思う」「現実に目に見えるところが変わっていかないと、人はついてこない」「まちづくりでは1人の人が動いたことが大きな力になることもある。岡崎で言えば、ジャズストリートや松応寺横丁の取り組みがそれに当てはまると思う」「高い理想を持っていても1人で実現するのは難しい。せめて4~5人は中心となれる人が欲しい」「実践があって理論が付いてくる。やれる人からまずやっていかないと広がっていかない」さらに、東京や近隣自治体の事例にふれながら、さまざまな意見がでました。

次回サロンは11月4日(火曜日)18:00~です。月曜日が祝日のため変則的に火曜日となっていますのでお気を付けください。

第三十六回目

9月1日、参加者の横山さん(岡崎市活性化本部乙川リバーフロント推進部会長)の乙川リバーフロントの話から始まりました。去る8月28日に「乙川リバーフロント地区整備計画」が正式発表され、その内容と今後の動きについて伺いました。

部会としては「シビックプライド」をキーワードに、乙川河川敷周辺を起点としたまちのあり方について検討してきた。「シビックプライド」とは「市民がまちに対して抱く愛着や誇り」を意味する。岡崎のため、市民のために考えて重ねてきた議論の内容が、市民が岡崎に住んで良かったと思えることにつながっていけたら良いと思う。河川について最も大切なのは、河川そのものの魅力。理想としてはまず美しい清流を実現したい。
今回の整備計画では、市の組織として乙川リバーフロント部会ともう一つシティプロモーション推進会議が関わっている。これから計画の詳細を決めていく過程の中で、連携を深めるとともに、市民の声に一層耳を傾け、民意を結集し、岡崎市や市長との対話で有意義な役割を果たしていきたい。例えば、現時点では、徳川四天王と呼ばれる武将の石像を設置することになっているが、果たして徳川家康公本人だったらどの4人を適任とするだろうか等、いろんな視点から考える余地がある。

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参加者からは、徳川家康公は有名だし、平和な時代の礎を作った人物として市民が誇りを持てる人物だと思う。江戸時代の版画などを見ていると、そこに描かれている人たちはみんな笑っているので、江戸時代はきっと良い時代だったのだと思う。歴史の中で相対的にみれば、岡崎は家康公の家臣を輩出したという意味合いが大きく「三河武士のふるさと」という捉え方が実質的だと思う。前の時代に朝鮮出兵などがあったが、朝鮮通信使の制度を整えるなど、近隣諸国との関係改善を果たした点、また、参勤交代など統治システムをうまく作った点は、少なくともしっかりと評価したいと思う。
3.11以後、「近代」という考え方を見直す動きが社会全体に見られる。
例えば、建築で言えば、北海道でも沖縄でも京都でも同じような考え方の建築で良いという時代ではなくなってきたと思う。そのような点を踏まえて未来像を考えたい。昔の家は人が住まなくなって壊れたら、畑に戻すのも訳ないことだったが、今は地盤改良や杭を打つなどしているからそんな風にはいかない。岡崎は石の産地なので、地元の石を使って河川の護岸をする方が、地域の特色を出し、自然の風景に馴染むだけではなく、壊れた時の修復や何やらで、手間もかかる分だけ、雇用も生まれる。そういう循環型で雇用も生まれるようなビジョンが欲しい。これからの日本の生活環境は、資源に乏しく、製造業の拠点が海外に移り雇用環境が厳しくなり、低賃金・非正規労働が増えて出産どころか結婚できない若者が増える傾向にある。そうした方向とは違う向きで、それぞれの人が、それぞれの地域で手が届く範囲でなにかコトを始めることが大切だと思う。など、活発に意見が出されました。

最後に、天使の森プロジェクトについて報告がありました。8月下旬から、天使の森の入口付近の駐車スペースの整備が行われています。今後は、整備で出た間伐材の残材を利用したエコスタックの作りや、昨年同様にどんぐり拾い~苗ポット作りを行っていく予定です!

10月は、6日の月曜日18:00~です。

 

第三十五回目

8月4日、参加者の横山さん(岡崎市活性化本部乙川リバーフロント推進部会長)より、リバーフロントの話がありました。

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部会としては「市民の誇りを持てるまちづくり」を念頭に、1年余り議論を重ねてきた。例えば、乙川の東岡崎から岡崎公園当たりまで、河川敷の歩道の照明を充実させて安全性を向上するなどし、魅力を高めたいと考えている。今日、21世紀型産業のキーワードに3K(観光、健康、環境)というのがある。その3つを密接に関係させて、まずは市民が楽しめ、誇りを持てる場所にしていきたい。
また、部会とは別に岡崎市はコンサルタント会社に計画案の策定を依頼している。そこでは観光都市化、観光産業化を主眼に置いて案を検討してきた。年間の観光客数を現在比で6倍程度まで伸ばすという目標を掲げている。
こうした中で、部会の考え方を市政にどう反映できるかが、部会の課題となっている。部会としては、市民が誇りを持って行ってみたい場所に状況の場が生まれ、交流の場が生まれる。そしてその交流から賑わいが生まれ、人並や街並が形成されていく。引いてはそれが観光につながっていくと考えている。

参加者からは、3Kを「環境」→「健康」→「観光」という順番で取組み、関連付けていくことが、現代の市民のニーズに沿うことになるのではないか。乙川の水が本当にきれいになって蛍が飛びかう河川敷になれば良い。そうした視点からも照明の在り方を考えてはどうか。100年くらいの時間の長さを考えたプランも必要だと思う。例えば100年後に岡崎城の天守閣を木造で復元すると考えれば、今から額田の山で適した桧を選んで育てていくことができる。また岡崎を拠点に全国の城や社寺の修復をする技術者を育てていけば、伝統技術の継承も可能になるのではないか、などの意見が出されました。

9月は、1日の月曜日18:00~です。