日々の活動

奥山プロジェクト

案内看板の設置

1月28日、天使の森の入口から頂上までの4か所に案内看板を設置しました。

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天使の森に到着すると、それまで薄曇りだった空も晴れ、風の少ない穏やかな天気に恵まれました。石の多い地質なので、看板を立てる穴を掘るのはさぞかし大変だろうと予想していたのですが、狙い定めた場所が良く、思いのほか作業がはかどりました。
看板は総ヒノキ造り、屋根は銅版で大した大きさではないのですが、随分立派に見えます。太陽の光を正面に浴びる頂上の看板を眺めながら「なんだかお伊勢さんに来たみたいだねぇ」と、ほのぼのとした会話が弾みました(笑)

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ところが、戻りの移動中に車が坂道で湿った地面にタイヤを取られてスリップして立ち往生。皆で車を押して救出するのが、この日一番たいへんな作業でした(苦笑)

梅園小学校にて育苗箱の種まき

2014年最初の森林再生プロジェクトの活動報告です! 1月15日に岡崎市立梅園小学校にて園芸部の生徒が育苗箱の種まきを行いました。お昼頃に雪がちらつくなどとても寒い日でしたが、皆元気いっぱい。

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「このどんぐりは1年でどれくらいの高さになるの?」「ぬかたの山はどこにあるの?」「どんぐり10個のうち、何個の芽がでるの?」「2年たったら卒業していないけれど、山に植えるときに参加してもいいですか?」など、たくさんの質問が出ました。放課後、下校するまでの短い時間でしたが、手際よく上手に作業が進みました。 春に芽が出るのが待ち遠しいですね!

常磐東小学校にて育苗箱の種まき

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12月2日。急に寒くなった天気も一休み。 穏やかな晴れの中、常磐東小学校の生徒が育苗箱に種まきをしました。全校生徒は50名ほど。その中から今回は緑化委員の生徒4名が参加。先生と一緒にどんぐりをきれいに並べてくれました。先生の話によると、数年前にどんぐりから苗を育てたが、発芽率がかなり低く、結局その時は実生の小さな木を採取して山に植樹したそうです。今回も少し心配と話されていました。 これから苗がある程度の大きさに育つまで、水遣りなどの作業をしていただきます。

育苗作業&アートプロジェクト報告会を終えて

11月23日快晴。みつわ広場(旧大雨川小学校)で、どんぐりの育苗箱と苗ポット作りの作業とアートプロジェクトの報告会が行われました。

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作業の前に教室で、グリーンフロント研究所の小串さんから、森の遷移について説明いただき、童謡「どんぐりころころ」の歌詞を引き合いにどんぐりの発芽条件などについて話されました。 
その後運動場で、グループに分かれ育苗箱と苗ポットを作りました。一口に「どんぐり」と言っても、いろいろな種類があって、その中から今回は「コナラ」「アベマキ」「クヌギ」を植えました。作業の説明を聞いている時は樹種の違いを理解できたのに、作業が始まると「あれっ、どっちがコナラ?」と言いながらも、小串さんの指導の下、楽しく作業を行うことができました。

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作業を終え、天使の森の頂上に上がると、空は秋晴れ。眼下に広がる景色は遠く遠州灘まで見渡せました。

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午後からは、武蔵野美術大学建築学科非常勤講師の田原さんに、授業の一環としてゼミの学生たちが「日本の森林を考える」をテーマとして取り組んだ額田地域の活性化の課題について、成果報告を行っていただきました。「天使の学校プロジェクト」と題して、旧大雨川小学校を都市部からの市民と額田地域の人たちとの交流拠点として活用していくことを軸に、間伐材を加工する工房やギャラリー、またカフェコーナーなどを盛り込んだ施設利用の案が紹介されました。

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作業とセミナーの一日を終え、参加者からは、「普段なかなか体験できないことが出来て、楽しかった」「森や緑の大切さに気付かされた」などの感想が聞かれました。

第二回植生調査

10月29日。雨含みの天気の中、兵庫県立人と自然の博物館より研究員の橋本佳延氏が昨年に続き調査に来られました。今回は、「天使の森」を将来どのような森にすることが適切なのかを検討するための調査。現在、「天使の森」周辺は鹿が頻繁に出没しており、背丈の低い木や草のほとんどは鹿が食べるのを嫌う種類の植物になっています。そのため近隣で鹿などの影響を受けていない理想に近い森を探して、そこに生えている植物を調べ、この地域で根付きやすい在来の植物を把握するのが調査の狙いです。

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グリーンフロント研究所の小串氏とスタッフの方と一緒に、まずは下調べしておいたいくつかの森を足早に下見。そうこうするうちに次第に雨が強くなったので、昼食と打合せを兼ねながら天気の様子をみることになりました。やがて小雨になり、候補地の中から比較的鹿に食べられていない森を1つ決め、始めることになり、森の中に10m×10mの枠を3つ作り、枠内の中の植物を観察しました。

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調査がはじまるとアベマキ、アラカシ、コナラ、ヤブニッケイ、ソヨゴ、コバノミツバツツジ・・・・と、植物の名前が次々に呼ばれ、終わってみると記録ノートには数十種類の植物が分類され書きとめられていました。 天気もなんとか持ちこたえ、無事に調査を終えることができました。

整備作業ー見晴台の続き

8月3日に天使の森にて整備作業を行い、前回に引き続き見晴台を作りました。

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主な作業は、杭を足して丸太と丸太を番線で固定すること。 番線を初めて触った参加者も、慣れないながらも楽しそうにグルグルと番線を絞めていました。

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空は快晴。夏の強い日差しの下、補給した水分は飲んだそばから汗となる中、時折手を休めたり、制作中の見晴台に腰掛けたり、山頂からの眺望を楽しみました ♪

天使の森にて整備作業

6月15日に天使の森にて整備作業を行いました。 立木の伐倒や枯れて折れ曲がった松を処分するため、水守森支援隊(みまもりしえんたい)の方々の協力を得て、森の健全な状態や伐倒する木を選木する上でどんな木が良い木なのかを教えていただきながら、間伐体験もしました。

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見晴台を作るために切った丸太は8m。今は木が水を吸い上げる季節なのでずっしりと重く、8人がかりで息を合わせてやっとの思いで運ぶことができました。また、丸太を固定するために杭を打とうとしても、足下が笹の根や石のため、少しずつしか進みませんでした。

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梅雨時になんとか雨は降らずに済んだものの、気温、湿度ともに高く、汗びっしょりになりましたが、一日の作業を終えた後は全員心地よい疲労と達成感の笑顔になりました!

住民の方への説明会を行いました

◇宮崎市民ホーム 宮崎学区社教委員の会合にて

2013年4月6日(土) 15名参加

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宮崎学区の市民ホームで、天使の森プロジェクトの説明を行いました。4月にしては珍しく台風並みの暴風雨の中、多くの方々にご参加いただきありがとうございました。 説明の後、会場からは天使の森の将来的な樹種について、また、他の地区での活動の可能性などについて質問が出されました。

 

◇住民説明会 みつわ広場(旧大雨川小学校)にて

2013年4月16日(火)28名参加

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旧大雨川小学校において説明会を行いました。天使の森周辺に住まわれている方を中心に30名程の方々が参加されました。 今回は天使の森の説明に加え、森周辺の植生調査をしていただいているグリーンフロント研究所(株)の小串さんに、日本の森林問題や額田地域のこれまでの森林の変遷についてお話しいただきました。 額田全体に良い効果があるのではないかと期待しているという意見のほか、みつわ広場を活用して情報を発信したり、市街地から人を集めて勉強会をしてはどうかといった意見が出されました。

天使の森にて草刈り

12月9日、天使の森の頂上付近、将来観察道や見晴台となる辺りの草刈りを行いました。

幸い好天に恵まれ、強い風もなく冬にしては穏やかで作業日和。山の北側から頂上を目指して刈り進むと、ひと刈りする毎に少しずつ太陽の光が森の中に入ってきました。さらに進むにつれて笹の丈は高くなり、頂上では人の背丈を超えていました。

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なんとか刈り取り、海が見えて来たところでお昼ごはん。
海を遠くに眺め、おいしい空気と一緒に食べる手作りのおにぎりが、格別に美味しく感じました。

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刈り終えてみると、見晴台はいらないのではないかと思うほどに広く見渡せ、皆満足そうに景色を眺めていました。

第一回目植生調査

10月17日、夕方まで刻々と雨脚が強くなるとの予報の中、兵庫県立人と自然の博物館より研究員の橋本佳延氏が「天使の森」該当地区の植生調査に来られました。
初めて現地に足を運んでいただく為、岡崎市街や額田地域のまちの様子、産業、人口の移変り、森林や河川の利用などを説明をしながら、東岡崎駅より1時間ほどで現地に到着しました。

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約13.5 ha の該当地区では全体を見回され、鹿が好んで食べる草はほとんど見られず、鹿が実際に生息していること、植林活動において鹿対策の必要性を話されました。
そして草や樹木の種類など、次々に記録をとられ、私達に分かり易く説明をしてくださいました。野草では、ギフチョウが好むカンアオイ(写真下)やコウヤボウキ、キッコウハグマ、マツカゼソウなどが観察されました。

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また、モデルとなる里山のデータを周辺から得る事ができればと近隣の高野御前山にも入り、コジイやヤブニッケイなどの樹種が見られました。
その後、本宮山へ向かいましたが、雨と霧が濃くなり、調査を終えました。