日々の活動

奥山プロジェクト

間伐体験会

4月30日、天使の森で間伐体験会が開催されました。昨年に続き岡崎信用金庫の新入職員の方々が参加され、スタッフ等々加えて総勢90名余りが集まりました。

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安全確保のため、7~8人が1チームとなり順々に間伐体験を行いました。岡崎森林組合で普段は伐採の現場を担当されている方々が講師を引き受けてくださり、木の倒し方だけでなく、木の良し悪しや森の健康状態、間伐の大切さなども分かりやすく教えてくださいました。伐木は、昨年は林道沿いの倒しやすかったのですが、今年は林内でどちらの方向に倒しても必ず隣の木の枝にひっかかる場所となりました。受け口、追い口と手順通り作業を進めますが、いざ倒そうと思ってもやはり倒れません。チームの皆で力を合わせてロープを引っ張り、やっとの思いで倒しました。

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間伐体験のほかに、今年植樹を予定している場所の整備作業をしていただきました。今年の年初に皆伐して残った枝や切株を整理。重そうな丸太もエイッと一息でかついで運んでしまうなど、若さあふれる雰囲気でした。

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山の作業を終え、みつわ広場の建物内でグリーンフロント研究所の小串さんから、林業と間伐の変遷、自然環境と生物多様性の話などを伺いました。

中低木の苗ポットづくり 

3月28日、この1週間で今年はぐっと気温が上昇し、気持ちのいい春光の中、みつわ広場でポットづくりが行われました。

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3月中旬に採取したナンテンやセンリョウなどの種でポットづくりです。
講師の小串さんから、自然界では鳥などが実をついばんで、消化したあとにフンと一緒にいろんなところに播いている。今日は、鳥の代わりに実から種を取り出し、播種する作業です。と、説明を受けました。

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今回は名古屋周辺に住む二十歳前後の方々と、前回種採取をしていただいた地元の方々と一緒に作業を行いました。猪や猿や鹿の被害のことなどを話しながら、ほのぼのと、楽しいひと時を過ごすことができました。

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朝にはまだつぼみだった桜が、お昼頃には開花して、少し感激。額田の桜開花を勝手に宣言させていただきました。

中低木の種子採取

3月14日、天使の森周辺で中低木の種子採取が行われました。

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オリエンテーションの後、「ナンテンやセンリョウならうちの庭にあるで」と提案があり、まずは雨山地区にあるお宅に伺いました。ところが、あったと思った木の実のほとんどは鳥やシカが食べた後だったので、今度はまた別の参加者のお宅に。こちらもまた、鳥たちの後塵を拝することになり、講師の小串さん(グリーンフロント研究所)に予め下見していていただいていた場所へ移動しました。今回参加の方は皆さん地元の方で、「そこはダニがおる」と言われ、恐る恐るの種採取となりました。
採取した種は、2週間後にみつわ広場でポットづくりを行います。

防害獣柵の設置作業を行いました

2月7日、防害獣柵の設置が行われました。

森に向かう道路では、水たまりに氷が張り、森の中には雪が解けずに残っていて、厳しい寒さの中での作業となりました。

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天使の森では今年の秋に植樹を行うために昨年末から山頂付近で整備を進めています。森の周辺では鹿や猪、野兎の姿をみかけることがあります。一昨年の植生調査でも、鹿が好んで食べない植物ばかりが生えていることが分かっていて、どんぐりの苗を植えてなにもしないと鹿に食べられてしまうことが予想されます。そうした害獣から苗を保護するため、植林予定地の周囲をネットで囲っていきます。
植樹まで少し時間がありますが、三河湾を見渡せる山頂は自然条件として風の影響が心配で、植樹までの間、しばらく様子を見ることにしています。

苗の生育状態を確認してきました

2月5日、どんぐりの苗を育てて頂いている常磐東小学校、宮崎小学校、梅園小学校に苗の様子を見に伺いました。

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常磐東小学校では、昨年春先から例年になく沢山の毛虫が発生して、どんぐりの苗も毛虫にたくさん食べられてしまいました。校長先生のお話では、昨年の梅の花が咲いた後この1年間はどの樹木も様子が良くなかった。秋になると毎年のように裏山で何キロも取れていたヤマグリが1個も取れなかった。他のどんぐりも全然とれなかったとのことでした。

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昨年の秋はNPOのスタッフも何度も山に行ったのですが、どんぐりが集まらず、自然のリズムは思っているほど単純ではないことをあらためて感じました。

郷土種の種子採取を行いました

1月24日、天使の森で埋土種子の採取が行われました。

穏やかに晴れた天気でしたが、大寒の季節、土手には霜柱が散見さる寒さの中、地元の方々にみつわ広場に集まっていただきました。

今回は、鳥や動物、風などによって運ばれてきた種子にどんな種類があるか観察し、将来、植樹するための苗を育てるために行われました。

まずは、グリーンフロント研究所株式会社 代表の小串さんに山の地層と埋土種子の調べ方についてレクチャーを受けました。木の葉や昆虫などの生き物の死がいが積もってできた表土は1cmの厚さになるのに100年かかると言われ、とても貴重なものだと知りました。

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天使の森では実際に地面を掘って表土の色や厚さを観察しました。そしてスコップに引っ掛かる草や木の根を切りながら、地表面から厚さ5cmくらいの表土をかき集めました。

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その後、集めた表土をみつわ広場に運んで、ふるいを使って大きな土の塊や枝や根などを取除きながらプランター(苗床)作りをしました。できたプランターは、どんな植物の芽が出てくるか観察し、必要なものは5月頃に1つずつポットに移し替えて育てます。

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皆さんありがとうございました。

植林の準備が始まりました

12月23日 山頂付近の約1300平米の桧を伐採しました。

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今後整備を進めて、早ければ来年の秋にもどんぐりの苗の植樹を行う予定です。

苗ポットづくり

12月6日、みつわ広場でどんぐりの苗ポットづくりが行われました。

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天気は、朝は晴れていたものの、気温は1度。作業が始まると曇りだし、やがて雪が降り始めました。寒さをこらえながらも、がんばっていただき、なんとかポットを作ることができました。

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その後、室内に移りグリーンフロント研究所株式会社 代表の小串さんによる環境セミナーを行いました。今回は、日本の中山間地域の暮らしの変化や、林業をとりまく経営環境の変化、天使の森周辺の林相の変遷などについてお話を伺いました。また、生態系保全の観点から、天使の森プロジェクトにおけるボランティア活動の意義を話されました。

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お昼になって、雪は止むどころか、小粒でさらさらとした雪に変わり、回復しそうにありません。身体を温めようと準備した豚汁は好評でしたが、天使の森まで上がるのは断念することになりました。

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今回作った苗ポットは、天使の森近隣にお住まいの方々の協力を得て、育てていただく予定で、早ければ2年後に天使の森に植樹されます。

皆さん寒い中、本当にご苦労さまでした。
ありがとうございました。

第三回植生調査

 

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10月10日、天使の森で植生調査が行われました。

今後、頂上の付近を桧の人工林から照葉樹林に転換していく予定で、それに伴う伐採が始まる前の植生を記録するための調査です。現在は、鹿によって多くの種類の植物が食べられてしまっているので、ほとんどが鹿の好まない植物です。それでも、アセビの影に隠れて食べられずに残っている草などがいくつか観測されました。 コナラやクヌギなどが育ち、低木類が繁茂するまでには時間がかかりますが、それまでの変化を段階的に記録に残していきます。

宮崎財産区の理事会にて

10月9日、宮崎財産区の理事の方々に今年度の活動報告を行いました。HPのリニューアルや苗育ての状況、間伐体験会の様子などを報告しました。

 

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理事の方々からは、「シイなどの常緑樹は森が暗くなってしまうので落葉広葉樹を植えて欲しい。」「いろんな人と連携しながら、何かやって行くうちに、来る人が増えてくれると良い」「交流が生まれないといかん」などの意見がでました。