日々の活動
獣害ネットの出入り口をつけました
2015年06月18日
先月末、当会の定時総会を行いました。今秋は一昨年よりみんなで育ている苗の植樹があり、活動がさらに活発になります。事務局スタッフが辞めることもあって、運営体制を今後は見直す必要をみんなで話し合いました。
翌日の5月31日は、会員とともに天使の森へ行き、獣害対策ネットの出入り口を付けました。天気がよかったこともあり、山頂から望む三河の海は穏やかで美しかったです。
第四十四回
2015年05月15日
5月11日は、「地方にある大学の役割というか、期待されるものはなんだろうか」という参加者の疑問をきっかけに話が始りました。
岡崎では、市内4大学が数年前まであった松坂屋のビルの6階にコミュニティ・サテライト・オフィスを開設し、市民向けの公開講座が開催されていた。例えばその講座の一つで、岡崎森林組合や山の施業の様子を見学して中山間地域の課題について考える講座があった。それ自体は意味があり、大切なことだが、その後それを深めたり、発展させたり、連携したりする内容の講座がそれに続けて開かれたことがなかった。大学という知的資源を更に活かす取組みがあると良い。継続性、発展性、連携性を高めながら内容を充実していけば、同じマンパワーでも、多くのことが実現できるようになるのではないか。
と、話が進んだところに、今年度岡崎市が募集している「新世紀岡崎チャレンジ100」の企画提案で同じようなことを考えている人がサロンに来られ、「岡崎市民大学のような市民が楽しめる大学を作ってどうか」「単位を発行して、例えば、歴史に関する一連の講座を受講して決められた単位を取得した人にマイスターとか、マスターといった認定を出してみてはどうか」「観光につながるレポートを書いてもらって、地域毎の観光案内の素案づくりをしてはどうか」・・・・等々話が広がっていきました。
次回は6月1日(月)18:00~です。
間伐体験会
2015年05月13日
4月30日、天使の森で間伐体験会が開催されました。昨年に続き岡崎信用金庫の新入職員の方々が参加され、スタッフ等々加えて総勢90名余りが集まりました。
安全確保のため、7~8人が1チームとなり順々に間伐体験を行いました。岡崎森林組合で普段は伐採の現場を担当されている方々が講師を引き受けてくださり、木の倒し方だけでなく、木の良し悪しや森の健康状態、間伐の大切さなども分かりやすく教えてくださいました。伐木は、昨年は林道沿いの倒しやすかったのですが、今年は林内でどちらの方向に倒しても必ず隣の木の枝にひっかかる場所となりました。受け口、追い口と手順通り作業を進めますが、いざ倒そうと思ってもやはり倒れません。チームの皆で力を合わせてロープを引っ張り、やっとの思いで倒しました。
間伐体験のほかに、今年植樹を予定している場所の整備作業をしていただきました。今年の年初に皆伐して残った枝や切株を整理。重そうな丸太もエイッと一息でかついで運んでしまうなど、若さあふれる雰囲気でした。
山の作業を終え、みつわ広場の建物内でグリーンフロント研究所の小串さんから、林業と間伐の変遷、自然環境と生物多様性の話などを伺いました。
第四十三回
2015年04月20日
4月6日は3月末に宮崎小学校で開催されたミュージカルの話から始まりました。
地元の多くの方々がご観覧されて客席の8割を占め、2日ともに予定数が満席となった。また、市長や国会議員も来場され一緒にご覧になられた。続いてユニットブルージュの本拠地の東京での公演も7ステージ全て満席となった。地元の東海愛知新聞(3/29)、中日新聞(4/5)の掲載、ケーブルテレビのミクスネットワークでもニュース放送の中で放映された。
観劇の感想としては、「次作、その次とバージョンアップを期待している」「宮崎にもしっかりと考えている人がたくさんいます」「来年もぜひやってほしい」などの声が聞かれた。
サロンの参加者からは、
「孫と観たが、落ち着きのない性格の彼が1時間以上じっと見つめていた。それくらい魅力のある舞台だったのだと思う」「ミュージカルの公演を天使の森の活動にどうつなげていくかが今後大切になってくる」などの意見がでました。また、岡崎の隣、豊田市の農村舞台プロジェクトの話など話が出ました。
次回は5月11日(月)18:00~です。ゴールデンウイークと重なるため変則的に第二月曜となっていますのでお気を付けください。
ミュージカル開催
2015年04月3日
3月28日・29日の両日、天使の森が位置する学区となる宮崎小学校で環境啓発ミュージカル「天使の森からの贈りもの」の公演が開催されました。東京を中心にミュージカルの発表を行うユニット・ブルージュを主宰する広光美絵さんが天使の森周辺(旧額田町)を訪れ、農業や林業を生業とする人たちを取材して創作した新作ミュージカルです。
地元のケーブルテレビや新聞社の取材も入り、宮崎学区の方々を中心にたくさんの方が来られ、両日とも満席となる賑わいとなりました。交通手段が限られる中、また、2日目はあいにくの雨天の中をかくも多くの方々にお越しいただき、出演者、主催者ならびに実行メンバー一同よりお礼申し上げます。ありがとうございました。
ご覧いただいた方々からは、「額田に住むみんなが勇気づけられたように思う」「ダンスの動きのキレが違う」「来年も公演するの?」あるいは「額田にも山のことを一生懸命考えている人がたくさんいますよ」などの声が聞かれました。
28日の公演の後には。出演者と来場者の交流会が催され、岡崎森林組合の音楽好きの人達のバンド「オカモリフォレスターズ」の演奏があり、出演者の皆さんといっしょに踊ったりして盛り上がりました。
岡崎信用金庫の「天使の森里親定期積金」で苗の里親になっていただいた方も何人かご来場いただき、「宮崎小学校の苗はもう新しい葉っぱが出とって、うちのはまだ出とらんけど、大丈夫かや~」と質問を受け、天使の森の人の輪が少しずつ広がっているのを感じるとともに、今回の公演をきっかけに更に広がるといいなぁと思いました。
ちなみに、育てて頂いている苗ですが、これから新芽が徐々に出てくる頃かと思います。気温が上がってきましたので、水遣りに注意していただき、観察してみてください。
中低木の苗ポットづくり
2015年04月3日
3月28日、この1週間で今年はぐっと気温が上昇し、気持ちのいい春光の中、みつわ広場でポットづくりが行われました。
3月中旬に採取したナンテンやセンリョウなどの種でポットづくりです。
講師の小串さんから、自然界では鳥などが実をついばんで、消化したあとにフンと一緒にいろんなところに播いている。今日は、鳥の代わりに実から種を取り出し、播種する作業です。と、説明を受けました。
今回は名古屋周辺に住む二十歳前後の方々と、前回種採取をしていただいた地元の方々と一緒に作業を行いました。猪や猿や鹿の被害のことなどを話しながら、ほのぼのと、楽しいひと時を過ごすことができました。
朝にはまだつぼみだった桜が、お昼頃には開花して、少し感激。額田の桜開花を勝手に宣言させていただきました。
中低木の種子採取
2015年04月3日
3月14日、天使の森周辺で中低木の種子採取が行われました。
オリエンテーションの後、「ナンテンやセンリョウならうちの庭にあるで」と提案があり、まずは雨山地区にあるお宅に伺いました。ところが、あったと思った木の実のほとんどは鳥やシカが食べた後だったので、今度はまた別の参加者のお宅に。こちらもまた、鳥たちの後塵を拝することになり、講師の小串さん(グリーンフロント研究所)に予め下見していていただいていた場所へ移動しました。今回参加の方は皆さん地元の方で、「そこはダニがおる」と言われ、恐る恐るの種採取となりました。
採取した種は、2週間後にみつわ広場でポットづくりを行います。
第四十二回
2015年03月10日
2015年3月2日は、ミュージカル開催の準備の話から始まりました。
天使の森プロジェクトは、森での作業は植樹予定地の伐採が終わり、苗を保護するためのネット張りも間もなく完了する。これで、林相転換の工程としては目途がついたと考えている。ミュージカル開催は、今後広く関心を持っていただき、天使の森の活動に繋げていきたい。準備の進捗はチラシとチケットが刷り上がり、順次広報を進めている。できるだけ多くの人、特に額田地域の方々に観て欲しいと考えている。
話は環境啓発のことに移り、学校教育を含め、環境啓発には実体験という要素がとても重要だと思う。例えば、市民参加で丸太小屋をいっしょに作ってみてはどうか。簡単じゃないかもしれないが、だからこそ、いろんな苦労を共有していく中で参加者がお互いに感じ合うことも生まれてくると思う。別の参加者からは、縄文時代の生活様式が日本列島で人がもっとも長く続けてきた様式になる。竪穴式住居は今住むにはちょっと難点があるとは思うが、作るのは比較的簡単だし、面白いと思う。とりあえず土葺きのタイプがいいのではないか。「環境保護」と普通に使うが本来は自然環境に人が保護されている状態なので、そうしたことも意識できるといいと思う。文字や文章で学ぶのも大切だが、日本の文化は古来皮膚感覚がとても優れているので、もっと体験的なものを取り入れることが有意義だと思う。などの意見が出されました。
次回のサロンは4月6日(月)18:00~です。
防害獣柵の設置作業を行いました
2015年02月17日
2月7日、防害獣柵の設置が行われました。
森に向かう道路では、水たまりに氷が張り、森の中には雪が解けずに残っていて、厳しい寒さの中での作業となりました。
天使の森では今年の秋に植樹を行うために昨年末から山頂付近で整備を進めています。森の周辺では鹿や猪、野兎の姿をみかけることがあります。一昨年の植生調査でも、鹿が好んで食べない植物ばかりが生えていることが分かっていて、どんぐりの苗を植えてなにもしないと鹿に食べられてしまうことが予想されます。そうした害獣から苗を保護するため、植林予定地の周囲をネットで囲っていきます。
植樹まで少し時間がありますが、三河湾を見渡せる山頂は自然条件として風の影響が心配で、植樹までの間、しばらく様子を見ることにしています。
苗の生育状態を確認してきました
2015年02月17日
2月5日、どんぐりの苗を育てて頂いている常磐東小学校、宮崎小学校、梅園小学校に苗の様子を見に伺いました。
常磐東小学校では、昨年春先から例年になく沢山の毛虫が発生して、どんぐりの苗も毛虫にたくさん食べられてしまいました。校長先生のお話では、昨年の梅の花が咲いた後この1年間はどの樹木も様子が良くなかった。秋になると毎年のように裏山で何キロも取れていたヤマグリが1個も取れなかった。他のどんぐりも全然とれなかったとのことでした。
昨年の秋はNPOのスタッフも何度も山に行ったのですが、どんぐりが集まらず、自然のリズムは思っているほど単純ではないことをあらためて感じました。
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